
相模原市にある助産院『のぞみ助産院』で出血性ショックで亡くなった女性に対する対応が悪かったとして書類送検されている。
さらに無許可で助産所開設していたことが話題となっている。
他にも様々な悪質な体制があることが分かってきた。
しかし、今回の被害者女性の義父はこう話している。
確かに今何を調べるにしても、「○○助産院 評判」「○○助産院 口コミ」などで事前に確認している。
今回の事件・事故があった『のぞみ助産院』の周辺に住んでいる住民にインタビューしても、「あそこで子供を生んでいる。対応はよかった。」と話しているインタビューが放送もされていた。
では何故このような事件が起きてしまったのか?
どうすれば我が子を守ることが出来るのか?
助産師が助産所を開設『開設許可』が必要
口コミや評判がよかったとしてもこのような事件は起きてしまう。
じゃあどうすればいいのか?
口コミや評判がいいのは大いに結構だと思うが、さらに言うなら「開設届」がされているか確認して欲しい。
助産所・助産院の「開設届」とは以下のように定義付けされている。
助産師が助産所を開設したときは、開設後10日以内に、助産所の所在地の都道府県知事(その開設地が保健所を設置する市又は特別区の区域にある場合においては、当該保健所を設置する市の市長又は特別区の区長。以下同じ。)に届け出なければならない。
助産師でないものが助産所を開設しようとするときは、開設地の都道府県知事の許可を受けなければならない。
都道府県知事は、開設許可の申請があった場合において、その申請に係る施設の構造設備及びその有する人員が省令の定める要件に適合するときは、許可を与えなければならない。引用元:厚生労働省HP http://www.mhlw.go.jp/shingi/2005/06/s0608-11/2a.html
つまり届出の許可が下りているということは、国が定めている安全だという基準をクリアしていることになる。
確かに、届出を行われた助産院でも同じような事故が起こることもあるかもしれない。
しかし、無許可と許可が下りている助産院では事故の確率が圧倒的に低いことになる。
助産所の届出を確認するには
助産所開設に伴う「開設届出」がどれだけ大切なものか分かって貰えたと思う。
今回の事件のように、どれだけ長い期間助産師をやっていようが、どれだけの技術をもっていようが、国が定めた施設・設備がないとこのようなことが起こる。
自分に絶対の自信がある慢心が招いたことかもしれない。
さらにいうなれば、医療法で定められている緊急時の嘱託医療機関を決めていなかった。
しかし、一般の受診者が助産院の届出をされているのか確認すればどうすればいいのか?
色々調べてみたが、届出の許可が下りたとしても、それを院内に開示する必要と言う情報がどこにもない。
つまり、実際に助産院にいって『届出の許可書』があるか確認することはできないのか?
なのであれば一番確実なのは、助産院が設置されている地域の管轄保健所に確認をすることだ。
「○○助産院 管轄保健所」もしくは「○○市 管轄保健所」と調べて貰うと分かる。
これであれば、その助産院が保健所に開設許可を行っているかわかる。
のぞみ助産院の悪質な体制
今回ニュースで大きく取り上げられているのは、『開設許可』が降りていないことだが、実は他にも色々あった。
①1987年に節税対策で有限会社化
医療法では、法人など助産師以外の開業は知事か保健所設置市の市長の許可が必要で、有限会社などによる営利目的の開設は認められていない。
②死亡事故直前の2013年3月県助産師会退会
日本助産師会が定めた助産師業務ガイドラインに沿って業務の改善を指導したが、「改善には応じられない。」として退会
などがある。
同助産院の利用者からは、院長の技術と人柄に惹かれている人も多く、今回のニュースが信じられないという人も多い。
そもそも助産院の1981年の開設から33年も経っている。
のぞみ助産院の言い訳
書類送検当時、適切な処置がされていなかったことに対して、
無許可開設について
緊急時の嘱託医療機関(緊急時の受け入れ先)を確保していなかったことに対して
全てが言い訳であり、人の命を預かる場所としては絶対にあってはいけない。
口コミや評判などインターネットで調べることも大切だと思う。
しかし、実際の業務体制がどのように行われているかは分からない。
インターネットで評価しているのは素人だ。
一度自分の目で耳で確かめる必要があるのかもしれない。
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