
11月2日放送のTBS系『情熱大陸【久保俊治/最強ヒグマ知床で一人命懸け勝負最果ての地壮絶人生】』
日本で唯一と言われているヒグマ猟師の久保俊治さんが紹介されています。
ヒグマは熊の中でも最大の大きさを誇る熊であり、通常ヒグマの猟は7~8人で行うと言われているが、久保さんは1人で猟を行う。
一体なぜそんな危険なことをするのか?
40年以上も続けているヒグマ猟の謎に迫る。
久保俊治のプロフィール
久保俊治
生年月日:1947年生まれ 現在67歳
出身地:北海道小樽市
職業:牧場経営・猟師
小さい頃から父親の狩猟に付き合うことで興味を持ち始める。
20代のときに猟師として生きる決意をし、小樽からヒグマの多い知床半島に移住をする。
1975年には東洋人として初アメリカの狩猟ガイド養成学校「アウトフィッターズ・アンド・ガイズ・スクール」に入学
その後本格的に狩猟に取り組む。
猟師としてだけでなく、北海道標津町で牧場を経営している。
1人で挑むヒグマ猟の危険性
ヒグマに限らず、狩猟は基本グループで行うものとされている。
何故なら、狙う側も獲物を狙っている時に他から襲われたら無防備であり、狙われる側も1人行動とみれば逃げずに立ち向かってくることも多いからだ。
狩猟を色々調べてみたところ、wikipediaだがこんな記述があった。
『狩猟』の項目でもあるのに関わらず、わざわざヒグマについての記述もある。
それほどヒグマの危険性と1人での無謀な猟について書いている。
ではなぜそこまで危険なヒグマ猟を久保さんは40年間も1人で行っているのか?
そこには久保さんならではの信念があった。
人間も地球上の動物である以上対等の関係でいたい
こう語るのは久保俊治さん。
何度も言うが、通常7~8人のグループでヒグマ猟を行うが、久保さんは常に1対1の対等な関係性をもち、40年間で70頭以上のヒグマを仕留めてきた。
多いときには、月に8頭ものヒグマを仕留めたこともあるという。
久保さんは1人でヒグマに立ち向かっているときにこんなことを言っている。
そんな強いこだわりと信念を持っている久保さんは、ヒグマ猟についての本を執筆している。
番組だけでは語られない、久保さんの半生についても分かるかもしれない。
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狩猟はクマがかわいそう?
狩猟に関しては賛否両論ある。
批判的意見の多くは、
「かわいそう」「殺さないで」「残酷だ」「なぜ殺した」などの苦情が多いそうだ。
確かに、人間に危害を加えていない熊を殺処分することも多い。
しかし、そういった非難(苦情)をする人たちは、実際には熊が出現しない地域の人・遭遇したことがない人が大半らしい。
つまり、実際の熊の被害であったり、恐ろしさを肌で感じていないからともいえる。
実際に知識があったも、本物の熊と遭遇したら想像以上の恐ろしさに足がすくむことも多い。
人間が熊の餌場を切り崩したが為に、クマが人間の生活範囲内に出没したのに、それを殺すなんて!
という意見もある。
しかし、常に熊の恐怖に怯えて生活している人もいます。
殺処分を推薦している訳でもなく、熊の恐ろしさを煽りたい訳でもありません。
熊の出没地域以外に住んでいる人にはあまり関わりのない話なので、考える機会も少ないかもしれないが、これを機会に人間と動物のあり方について考えてみるもの良いかもしれない。
長くなってしまったが、ヒグマと常に対等であり続けたいと考える久保俊治さんの気持ちは、人間のせいで殺処分されるヒグマに対しての敬意の表れなのかもしれない。
賤業だな。顔つきも卑しい。
わたしだって動物の肉は食うし、学生時代はDNAの材料の動物の臓器を得るため芝浦の屠殺場に通い、屠殺の現場に立ち会った。しかし、そこの職員たちは動物を殺すことを自慢しないし、見せびらかしもしない。プロフェッショナルであり賤業ではない。久保俊治とは違う。