
今学生だけでなく社会人、一般家庭まで普及している消せるボールペン。
もちろん私ももっているし、手帳に挟んで常備するくらいだ。
しかし、その消せるボールペンによる事件が相次いでいるようだ。
履歴書に”消えるボールペン”は非常識?
履歴書は書き間違えの許されない書類の一つである。
何枚も何枚も書くこの履歴書は、毎回文字の綺麗さや書き間違いを注意しなければいけない。
履歴書を書く際の規定は、企業側でははっきりと定めているわけではないが、基本書き直しが許されていない。
普通のボールペンで書き間違えると修正液や修正テープで修正すると消した跡が残る。
それは企業側に印象がよくない。。。
だったら”消せるボールペン”で書けばいいのか!
といった思考回路だろうか。
しかしこの消せるボールペン。
注意書きの所に、公的文書などには使用しないでください。とある。
それでも何故消せるボールペンで履歴書を書く人が後を絶たないのか。
消せるボールペンの原理とは
そもそも消せるボールペンの原理を知らないことによる悪意のない行為ではないだろうか。
消せるボールペンは、ペンの反対側にゴムがついている。
そのゴムでこすれば消えるようになっているが、ゴムでこすらなければ消えないと思っているのが原因だ。
消せるボールペンンの原理を簡単に説明すると、温度変化によって消える。
つまりゴムの部分で擦れば温度が上がり、インクが透明になるという訳だ。
消せるボールペンと名前。
インクが透明と言ったが、つまり本当に消えている訳ではない。
あくまでインクの色が透明になっているだけだ。
温度を上げることによってインクを透明にして消えたように見える。
逆に温度を下げると実はインクの色が元に戻るのだ。
何も知らないことも罪になる
この消えるボールペンの原理をしらないで、ただゴムでこすらなければ消えないと思って公的書類に書く人が後を絶たない。
しかし、いくら知らないからと言って、便利なものをそのまま使っていてはいつか後悔するときがくるかもしれない。
そうならない為にもしっかりと注意書きを読み、どうしてそうなるかなどの理由を考えておこう。
どんなに魅力的な履歴書を書いても、消せるボールペンで書いてしまっては落とされる可能性は高くなる。
知っていて悪用する人も!勤務時間の水増しするも痕跡残らず
この消せるボールペンを使って悪用する人もいる。
実際に起きた昨年9月に消防署で不正受給をした事件を例に挙げてみよう。
②上司のサインを貰う
③働いた時間を消して水増しした時間に書き直す
④時間外手当てゲット
たったこれだけでいいのだ。
単純な作業こそ見破りづらく不正が発覚しづらい。
ちなみにこの容疑者はこの手口で70万円を不正受給していた。
たったコレだけで70万円。。。
確かにやっていることは犯罪でありやってはいけないことである。
しかし上司も知らなかったことに問題があるのではないか。
修正が加えられたことに気付くべき人事もいたはずだ。
ずさんな管理とは言わない。そもそもそんなことをする人が実際にいるとは思わない。
それに見抜こうとしても難しいことだ。
これで容疑者だけでなく、気付かなかった上司や人事部の人が処分にあったらどうなるだろうか。
何をするにしても色んな知識、事件を知っておかなくてはいけない時代なのだろう。
情報が錯誤している現代を生き抜くには難しいことが多すぎる。
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